睦月(一月)
歳旦祭
年のはじめの朝を、元旦、元朝、歳旦などといいます。正月はその年の神さまをお迎えする大切な行事として、神社へ初詣に行ったり、お節料理や雑煮で祝ったりするなど、各地方や家庭によってさまざまに儀礼化された祝い方があります。
当社の新年最初のお祭りである歳旦祭では、まず神さまに新年のご挨拶を申し上げて、皇室と国家の繁栄とともに国民の幸福を祈願します。
元始祭
毎年1月3日、宮中では、皇位の元始を寿ぐ元始祭が行われます。皇室祭祀のなかでも特に重要な祭儀として位置づけられており、この日、当社でも皇室の始まりを偲んで皇位の元始を祝う元始祭を執り行い、皇室と国家の繁栄とともに国民の幸福を祈願します。
成人祭
成人式は大人になったことを社会に公認してもらう儀式であり、「成人の日」には成人になった人々を祝う記念行事が各地で催されます。当社においても、新成人の前途を祝福する成人祭を執り行います。
如月(二月)
節分祭
立春の前日を「節分」といい、希望に満ちた春を迎えるために除災招福の願いを込め「豆まき」をするのが古くからの習わしです。炒った大豆をまいて鬼を追い払うこの行事は、中国の習慣を取り入れたものであり、室町時代に始まったとされています。
かつては追儺、鬼遣ともいわれ、宮中の年中行事のひとつでした。鬼に扮した人を追い払うことにより、邪気や災厄を払い除くというこの儀式が次第に民間に伝わっていったのです。当社においても、節分祭に引き続き豆まきを行います。
紀元祭
『日本書紀』によると、初代・神武天皇が大和(奈良)の橿原宮で即位されたのが辛酉の年の1月1日であったことから、1月1日を太陽暦で換算した2月11日が「建国記念の日」と定められ、国民の祝日にもなっています。この日、当社では建国の始まりを祝う紀元祭を行い、皇室と国家の繁栄とともに国民の幸福を祈願します。
祈年祭
「年」は稲の稔りを意味します。春の耕作始めにあたり、その年の五穀豊穣とともに皇室と国家の繁栄、国民の幸福を祈願する重要な祭典です。
天長祭
今上天皇の御誕生日のこの日、皇居では要人を招いての祝宴や茶会が開かれ、また国民の一般参賀などの祝賀行事が行われます。
当社では天長祭を行い、天皇陛下のご長寿をはじめ皇室と国家の繁栄とともに国民の幸福を祈願します。
弥生(三月)
雛まつりの祓
※お守りは2種類からお選びいただけます
皆さまの無病息災と心願成就を祈願します。
ご予約は不要です。当日午後3時から午後5時までの間に受付にてお申し込みください。祭典初穂料として2500円よりお心持ちお納めいただきます。祭典終了後に特別奉製の「ひな守」と記念品を授与いたします。
また、願いごとが書き込める「雛まつり形代」を用意しています。形代(初穂料300円)は2月4日から3月3日まで境内で授与し、納め箱へ納めていただいております。草木が萌えるこの時期、みなぎる生命力にあやかって、身体健康や運気向上をお願いしたり、仲むつまじいお姿の男雛と女雛にあやかって良縁をお願いしたり等々、ご参拝の折には形代に願いごとを託してみてはいかがでしょうか。
3月3日に雛人形を飾り、白酒、菱餅、桃の花などを供えて女児の健やかな成長と末永い幸せを祈る行事です。「桃の節句」「上巳の節句」ともいいます。上巳とは、旧暦3月の「上旬の巳の日」のことで、中国では3月3日に川で身を清め不浄を祓う習慣がありました。これが平安時代に日本へ伝来し、日本の習俗と混じり合い、雛まつりへと発展したといわれています。元々は紙などを人の形に切り抜いた形代に罪穢れを移し、海や川に流す祓いの行事でしたが、いつしか形代が人形になり、そして王朝風の雛人形へと変化し、人々から愛玩され鑑賞されるようになりました。それと共に祓いの習俗は後退していきましたが、現在でも鳥取地方には雛まつりの原型が「流し雛」という形で残っています。
飯富稲荷神社初午祭
2月の最初の午の日には、全国の稲荷神社で「初午祭」が行われます。これは京都の伏見稲荷神社の御祭神が、和銅4(711)年の2月の最初の午の日に、三ヶ峰の山上に降臨したことにちなみます。
もともと稲荷は「稲成」とも記されるように、稲が生育することを意味し、五穀をつかさどる農業の神さまでした。いつしか農業に限らず商工業などを守護する神さまとして幅広い信仰を集めるようになっていきました。
当社でも境内に鎮座する飯富稲荷神社の初午祭を執り行います。芸能にゆかりが深い神社であることから、芸道精進の祈りが込められた歌舞伎俳優らによる揮毫の絵馬も奉納されます。
奉納された絵馬は、3月1日から3月31日まで境内で披露します。
卯月(四月)
例祭
年間を通して行われる祭典の中でもっとも重要なお祭りです。例祭日は、神社や御祭神に関わりのある日を選んで定められるため、各神社によって異なります。
当社では、毎年4月17日に日比谷大神宮(東京大神宮の前身)の創建の日を記念して例祭を執り行い、皇室と国家の繁栄とともに国民の幸福を祈願します。
境内には崇敬者や地元の方々のご協賛による献燈(提灯)が掲げられます。
昭和祭
平成17年に国民の祝日に関する法律が改正され、昭和天皇の御誕生日である4月29日の「みどりの日」が「昭和の日」に変わりました。当社では昭和祭を執り行い、戦後の激動を乗り越えて復興・発展を遂げた昭和の時代を顧み、昭和天皇のご聖徳と昭和の国民の精神を伝えてまいります。
水無月(六月)
大祓
※直会(マツヤサロンでの飲食)は行いません。
形代は境内にて配布いたしますが、遠方にお住まいの方には郵送いたします。
大祓は半年間の罪や穢れを祓い清めるための神事で、毎年6月と12月の末日に行います。6月は「夏越の大祓」ともいい、茅で作った大きな輪をくぐる「茅の輪くぐり」も行われます。
祭典は2回に分けて執り行います。1回目の参列の定員は300名とし、2回目は定員を設けずに行います。受付は正午より開始です。
なお「茅の輪」は6月25日から30日まで設置していますので、その期間は茅の輪をくぐってお参りいただけます。ただし、30日当日の午後1時頃から午後5時頃までは祭典の関係でくぐれません。
文月(七月)
七夕祈願祭
7月7日に皆さまの心願成就と除災招福を祈願し、特別奉製の「七夕守」と記念品を授与いたします。
本年より、オンラインでの事前予約制になります。お申し込み期間は6月1日から7月5日までです。
また、「東京大神宮マツヤサロン」では七夕祈願祭の参列と懐石料理をセットにした特別プラン【七夕懐石料理を楽しむ夕べ】をご用意しております。
定員に達したため締め切りました。
定員に達したため締め切りました。
また、七夕短冊(初穂料300円)の授与は6月1日から7月7日まで行います。お預かりした短冊はご神前にお納めし、神職が短冊に書かれた願い事の成就を祈願いたします。
短冊や笹飾りに彩られた笹竹のライトアップは、7月1日から7日の日没頃から午後9時頃まで行ないます。
彦星と織姫星が年に一度、7月7日の夜に天の川を渡って逢うことができるという伝説で知られている星祭りです。この伝説から、織姫星をおまつりして裁縫の上達を願う乞巧奠の風習が生まれました。これら中国から伝来した伝説と風習が、日本に古くから伝わる「棚機女=神衣を織る乙女」の信仰と結びつき、奈良時代に宮廷や貴族の間で取り入れられました。やがて詩歌や書道などの技芸の上達、その他諸々の願いごとを祈る年中行事として広く庶民の間に広まり現在へと受け継がれています。